道と路と未知のウラ側

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【渡月橋】京都嵐山の象徴的な名橋を歩く

嵐山・嵯峨野は京都観光の中でも人気の高いエリアの一つ。京都を旅行した際は外せないスポットです。

2023年10月に京都を訪れた時は、残念ながらスケジュールの都合で僅かの時間しか滞在出来なかった為、嵐山の象徴「渡月橋」に絞って見物してみました。

京福電鉄嵐山本線の電車(通称:嵐電)で嵐山駅にやって来ました。

駅構内のキモノ・フォレスト(京友禅による装飾)がとても京都らしくて目を引きます。

駅から徒歩5分程度で渡月橋の北端に到着。

日時は10月4日、16:30頃。

橋名は、鎌倉時代亀山上皇が橋の上空を月が移動していく様子を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたのが由来です。

流れる川は淀川水系桂川

836年に現在の位置から100~200m上流に架橋されたのがルーツとされ、1606年に今の位置に架け替えられたのが現代に至る渡月橋の原型になったそうです。

現在の渡月橋は1934(昭和9)年に完成したもので、全長155m、橋脚はコンクリート製、橋げたは鋼製。ただし欄干は景観に配慮して木造となっています。

右側のピークが標高382mの嵐山。

因みにブログ筆者の住む北海道・旭川市にも嵐山がありますが、これは明治期の開拓使の役人が視察した折に、京都の嵐山に似ている事から名付けられました。まあ、余談です。

渡月橋を歩いてみます。

橋の中央から東側、桂川下流方向の眺め。

桂川はこの先、京都盆地を南へ流れて伏見区で鴨川と合流し、更に大阪府との境で木津川、宇治川と合流して淀川となります。

渡月橋の南側方面。

橋は一般道路(府道29号)で自動車やバスも往来しているのですが、堂々と横断する観光客の姿も目立ちます。まあ、その殆どが日本人じゃないけれど。

もう少し進んで、視線をちょっと右側に。

見えている陸地は桂川の中州にある府立嵐山公園中之島地区。

尚、渡月橋を南側へ渡った正面の山腹には法輪寺という真言宗の寺院があって、関西で盛んな「十三参り」のお寺として非常に有名なのだとか。

十三参りとは、数え年で13歳になった子供が健康と多幸を願って寺社に参詣するもので、特に法輪寺の本尊が十三番目に誕生した知恵と福徳を司る虚空蔵菩薩である事から、このお寺には多くの関西の子供たちが十三参りに訪れるそうです。

ただし、法輪寺十三参りを行った帰路は「渡月橋を渡り終わるまで後ろを振り向いてはいけない、後ろを振り返ると知恵が本堂に帰ってしまう」という言い伝えもあるそうですよ。

桂川の上流方向。

桂川は流れる場所によって色々な通称があって、この渡月橋付近では大堰川(おおいがわ)、更に上流の保津峡付近では保津川と呼ばれたりしていますが、行政上の正式名称は全て桂川です。

橋の北側、飲食店やお土産屋さんが多い桂川の左岸。

 

11月下旬〜12月上旬の紅葉の時期はとても見応えがあるこのエリア。爆混みは必至でしょうが、人生に一度は時期を定めて訪れてみたい所です。